日々是気付

推してる対象によって人格が違う

明日でアイドルをお休みする貴方へ

 

 

 

 

拝啓

 

行く年を惜しみながらも、新しい年に希望を馳せるこの頃、気ぜわしい時期でございますが、櫻井翔様には本当にお変わりなくご健勝にて何よりと存じます。

 

このコロナ禍という社会に飲まれ、この手紙を送ることも随分日が空いてしまいました。

この1年は嵐さんと共に走り抜けるべく自分の人生の舵を大きくきったはずだったのに、北京の公演は無くなり、新国立競技場での公演も延期・中止へ、そして緊急事態宣言に伴い、自分が働いていた職場も無くなりました。

 

しかし、大変ありがたいことに、新しい場所を見つけたいまの私は、どうにか平穏に過ごさせて頂いておりますが、1年前の今頃には想像していなかった世界がいま、目の前に広がっております。

 

 

 

 

まずは嵐さんとしての21年3ヵ月。ひとまずはお疲れさまでしたと言わせてください。

私が嵐さんと駆け抜けることが出来たのはそのうちのたった12年でしたが、本当に楽しい青春時代を過ごすことができました。

 

 

 

 

 

いま、ひとまずの着地点に降り立ってみて、翔さんはどんなお気持ちなのでしょうか。

ファンとして、私もその着地点に降り立っていますが、まだいまいちピンと来ていないというのが正直なところです。

 

気分はまだ2019年の年末の感覚です。

年末最後の放送を終えたVS嵐も、嵐にしやがれも、また来年からいつも通りのジングルで始まり、いつも通り嵐さんが5人揃ってオープニングで会話する風景が見れるものだと勝手に思っていたりもします。

 

そんなことはないって分かっているんですけどね。

 

 

 

 

だってまだ何も始められてないし。

北京も、国立も、休止前最後のツアーも、何もかもが始められてない。

この1年、何も始められていないのに、もう終わってしまうだなんて。

 

正直まだ信じられていない状況です。

もちろん、翔さんや嵐さんは何も悪くないことは分かっています。

 

でも、ふと会社のデスクのパソコンに向かっている時に思うんです、

 

「私、何やってるんだろうな」と。

 

 

 

 

 

 

 

 

1年前の5×20のオーラス公演。

最後の5×20の公演を見届けるために私はそこにおりました。

天井から見えるペンライトの風景、ムービングステージの上で皆さんが私たちに手を振りながら歌い上げるOh Yeah!の瞬間。

 

「この風景を次見られるのはいつかな」

とぼんやりと思いながら見ていたことは今でも忘れません。

 

 

だってそれ以降、あの空間にすら行く権利を与えて貰えないことは想定していなかったですし、あの日を最後に嵐さんに会うチャンスさえなくなるだなんて想像もしていなかったですし、もうこの感情をどう表現すればいいか分からないのが正直なところです。

 

 

 

 

 

 

「やべ、着いて行けてないかも」と思う瞬間はそれ以降何度も訪れました。

 

本当は3月に行われるはずだった大学の卒業式も中止となり、着る予定だった桜模様の赤い卒業袴を着て翔さんのうちわと共に大学近くの東京ドームで写真を撮る夢も消えてしまいました。

そして嵐さんどころか、共に嵐さんを応援するファンの友達とも中々会える状況ではなくなり、苦しい感情を何度も抱えました。

 

一番辛かったのは、他のジャニーズグループのコンサートが中止発表となったとき。

悔しい気持ちを露わにするファンの様子を見て「でもこの子達には来年もあるんだ・・」と酷いことを考えてしまったり。

 

 

嵐さんだって失った物を越えていくべく、新しいものを随時発信してくれていたにも関わらず、それを見る度に辛くなり、逃げてしまっていた時期もありました。

 

 

 

 

 

でもそれでも、あの時言ってくれた

 

「着いてきてほしい」

 

と言ってくださった翔さんの言葉を思い出して、どうにか這いつくばってでも嵐さんにここまで着いてきました。

 

あの時の翔さんの言葉が無かったら。

もしかするとどこかのタイミングで野垂れ死んでいたかもしれません。

 

あの時、あの言葉を私たちに伝えてくれてありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

個人的に、今年は翔さんのファンを始めてから10年を迎える年でもありました。

10年前の僕と見ている風景の東京公演で初めて生の嵐さんをこの目で捉え、普段のバラエティでは見ることのできない、歌って踊る“アイドル”としての翔さんに惹かれ、ここまで長い道のりを歩んで参りました。

 

 

 

中・高・大と青春の全てを嵐さんと翔さんに捧げてきて思う事は、嵐さんや翔さんを通して、沢山の人と巡り会い、沢山の経験をした私は、人としても大きく成長することができました。

 

高校時代に初めて付き合った同じ翔さんのファンだった彼氏とは、翔さんの事で口論となりそのまま勢いで破局したのも、いまとなってはいい思い出ですし、普通に与えられるだけの人生では仲良くなることのできなかった色んな地域に住む人とも繋がり、仲良くなる中で自分の知見も増やすことができました。

目上の人との乾杯は必ず下からグラスを持ってくること、一本締めと一丁締めの違いなど嵐さんから得る学びも沢山ありました。

 

何より、嵐さんを好きになったからこそ、このエンターテインメントの業界に興味を持ち、大学で学びを深め、それがいまの仕事に繋がり、未来への仕事の目標にもなっています。

 

 

 

 

いつも思っているし、口にもしていますが、嵐さんに、そして翔さんに出会うことが出来なければ、いまの私は間違いなくいまとは全く異なるものとなっていたと思います。

それくらい、私にとってかけがえのないものでしたし、これからもその位置が変わる予定もありません。

 

 

 

 

 

コロナなんて、と思う瞬間が多いのは確かですが、その中でもコロナだったからこそ良かったのかなと思うこともありました。

 

去年の今頃の私は、大学卒業後の進路のことなどそっちの気で嵐さんと向き合う覚悟で、1年間を駆け抜けるつもりでいました。

 

もしも本来の世界で思い通りに駆け抜けていたら、それこそ駆け抜け切った先で完全燃焼した私は、無気力症候群で嵐さんの帰りを待たずして野垂れ死んでたんだろうなと思っています。

 

でも、コロナ禍の社会に飲まれて、自分の目で、身体で社会と向き合ったことにより、ある程度の冷静を保てているいまの私は、活動休止の事実はまだ実感できていないものの、来るべくその時まで待ち続ける覚悟は持てるようになりました。

 

 

そういう点においては、コロナというブレーキがあったことにより、ちゃんと周りを見て冷静になれる時間ができてよかったなと思ったりもしています。

 

 

 

 

 

さて、11月から始まった怒涛の年末歌番組ラッシュとそれぞれの最終回の放送により、既に私の涙腺はボロボロ状態ではあるものの、

上記をお読み頂いてお察しの通り、私はまだこの活動休止最後のこの日というのをいまだ実感できておりません。

 

また来年からいつも通りTOKIO×嵐の元旦スペシャルから始まる新年を迎え入れる体勢を無意識の内でしているし、

晦日のカウントダウンも嵐さんのお名前が無いのは誤植かな?と訳の分からないことを考えたりもしています。

 

 

 

嵐にしやがれの最終回で11月13日時点の大野さんも言われておりましたが、

私も恐らくいまこの瞬間に実感するのではなく、全てを終えた1月下旬、2月以降に訪れるんだろうなと思っています。

 

年が明けてお正月ムードも抜けていき、徐々に通常の日常が戻ってきた頃にふと

 

「あれ、おかしいぞ」

 

と嵐さんが活動休止してしまった事実を実感するのだろうなと。

 

 

なので、少しでもそれの対策になればと、

This is 嵐のパンフレット以外のコンサートグッズとWhenever You Callのオリジナルグッズの購入を1月に後回しし、

さらに途中から追うことをやめた嵐ジオやNetflixの配信も全て1月に後回しを行うことで、

 

「私のファンとしての活動はまだ終わってない!」

 

と自らで自らを洗脳させるという案を講じようとしております。(きっと無意味)

 

 

 

 

きっと嵐のみなさんも、そして私たちファンも、それぞれがそれぞれにできる“準備”をしているんだろうなと思います。

 

来るその時を待って。

 

「5年くらいで戻ってきてほしいなー」だなんて当初感じていたワガママはもう言いません。

 

大野さんが休みたい分だけしっかり休んで、いつか完全復活を遂げた嵐さんの姿を私たちに見せてくれればと思っております。

ここまで事を大きくしてものの半年で帰ってきたら承知しないので、思う存分メンバー皆さんのそれぞれの時間を大切にしてほしいなとファンは思っています。

 

 

 

 

でも私は、なんだかんだでバラエティで司会をする姿よりも。

ニュース番組でキャスターとして社会の事象を私たちに発信してくれるその姿よりも。

コンサートというステージの上で、マイクを持って歌って踊る翔さんの姿が一番大好きです。

 

“マイク持ちペン持ちタイトルを奪い取る”

 

その名の通り、マイクとペンを武器にした翔さんの奏でるリリックが私たちファンにとっては一番ですし、これからもそのリリックが更新していけば嬉しいな、と小さな望みも持っていたりもします。

 

 

 

“ステージ上終身雇用”の櫻井翔として、これからどんな景色を私たちに見せてくれるのか、あなたの背中についていくファンの一人として楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

今日はThis is 嵐のコンサート。休止前最後のアルバム・コンサートとして私たちにどんな作品を魅せてくれるのか。いまからとても楽しみにしております。

 

 

そしてその先はいよいよ「嵐 第2章」としての道なき道が始まって参りますが、

1章を走り切ったからといって気を抜かず、どうかお身体だけには気を付けて、またテレビで元気なお姿を見せてくれればと思っております。

 

そしてまたいつか、コロナが収まった世界で。翔さんや嵐の皆さんをこの目で見れる日を楽しみに、私も私の人生を進んでいければと思っていますので、今後ともよろしくお願いしますね。

 

 

                                                                敬具